第18回荻窪講談紅の会

「お富(とみ)の貞操(ていそう)」 紅
芥川龍之介原作。上野に立てこもった彰義隊と新政府軍が戦った上野戦争の前日の物語。猫を探しに帰った十七歳のお富と、乞食の新公が出会うのだが・・・。
「水戸(みと)黄門記(こうもんき) 出世(しゅっせ)の高松(たかまつ)」 阿久鯉
お馴染み水戸中納言光圀公は水戸家の次男坊です。何故兄君ではなく次男の光圀公が家督を相続したのでしょうか。それは…。
「番(ばん)町(ちょう)皿(さら)屋敷(やしき)」 京子
講談ではお殿様の青山主膳の怒りをかい、吹雪の中、女中の菊が斬り殺され古井戸に投げ込まれるという展開。「一枚、二枚、三枚〜」で有名な怪談噺。
西太后(せいたいごう)」 紅佳
清朝の咸豊帝の妃で、その死後わが子同治帝と甥の光緒帝の二代にわたり皇太后として実権を振るう。彼女を稀代の悪女と言わしめた数奇な運命とは?
「井伊(いい)直人(なおと)」 松麻呂
伊達政宗の家来、井伊直人は賭け事に凝り博打場に入り浸っております。これに業を煮やして妻のお定は夫を改心させる為に一策を講じるのですが、、、。